2008年10月24日
スカーフを染めた、その現場

染物職人の一日、今日はシルクスクリーンでスカーフ3枚を染める仕事。生地はシルク・染料は酸性染料(イルガラン)。奥・先に細かい縞を染めて同じ版を横置きに使いチェックにします。真ん中・赤黒の2色使いなので最初に赤を染めてしまいます。手前・出遅れました。

奥・フチの黒ベタも済んで最初に完成。真ん中・2色目の黒が入ります。手前・ようやく追いつきました。

プリントの出来上がり!私の仕事はここまで、この後は師匠が蒸して染料を定着→水洗いで生地としての完成→縁をかがって商品として完成。ぱっと見てわかるようなミスはないものの、自分としては少しだけ納得いかないところもあったので本日の仕事は90点くらいか?なかなか満点は出ませんが、それだけ難しくしかし面白い仕事です。この染物の師匠のところで仕事(アルバイトですね)を始めたのが大学4年の10月、この10月で21年目に突入しました(おっと、歳がバレる)。
2008年10月05日
着せ替えのプリント布

月末の展示会用の帽子は次シーズンの春夏もの。帽子のデザインもですが使う生地も悩むところ。つい無難なモノトーンもしくはナチュラルな生地を使ってしまうのですが、今回は目一杯カラフルにするのもいいかなと引っ張り出したのは数年前に染布個展用に染めた生地。これはボツ布で展示はしなかったもの。大きい柄ですが、上手く裁断して縫製すれば面白い夏の帽子が出来るかも…出来るかな…出来ればいいなぁ。
2008年09月17日
繊維表示偽装 !?

染物職人に出掛けた私に開口一番「先週の染めた布、ダメだったのよ」と身も心も凍るような台詞の師匠。何を失敗したか!?と呆然としたところに「染まんなかったのよ」それがこの布、写真ではわかりづらいかもしれませんが白っぽいのがつまりは失敗、本来なら煉瓦色にこっくり染まったはずだった…店で「シルク100%」だというので購入したのに。良く見ると赤く染まった縦糸に白っぽい横糸、つまり縦糸はシルク(なのでしっかり染まっている)なのに横糸はシルク以外の何かだったので染まらなかった=全体では白っぽくなってしまったというワケ。繊維製品の品質表示は定められているものの切り売りの生地の場合それが外されていることもままあり、その場合は今回のように店員の言葉を信じるしかないのですが、しかしこんなことになろうとは…確かに生地を買ってきて即し立てる場合は細かい繊維混用率はあまり関係ないかもしれません。このように染色に使う方が珍しいことはわかってはいるのですが。でもなぁ〜、と割り切れない思いがモヤモヤ。一方の師匠。師匠のスゴイところは失敗したらくよくよグチグチしないでスッパリ気持ちを切り替えて次の仕事に取りかかること。今日も早速次の布を染め始めたものの…気になるのはボツになったこの布。どうするのか訪ねると「どうしようもできないわね」師匠のところでは手染めの生地を仕立ててセミオーダーの服を作っています。染めの風合いを気に入って下さっているお客さまばかりなので、明らかに失敗と思われる染めは当然お店には出せない、となるとこの布は処分!もったいない!そして帽子に仕立ててみたいとお願いしもらってしまいました。手染めの布の帽子、どんな帽子になるんでしょうか。
2008年09月09日
NUNOの工芸館バッグ

徳島日帰りは朝一番の飛行機なので家を出るのが5時半。出掛けるときは…簡単おにぎりだけだとしても…お弁当作る派ではありますが、さすがにこの日ばかりは勘弁。羽田でサンドイッチを調達して搭乗することにしています。しかーし、2つ3つの買い物で入れてくれるその袋。パン屋さんから飛行機までの僅かな距離を運ぶだけで要らなくなってしまう、デカデカとロゴの入ったその袋は私には必要ない。とはいっても荷物でパンパンのバッグに入れたら、フワフワのパン潰れるのは必須。というところで、少しの買い物にちょうどいい大きさのこのバッグは東京国立近代美術館工芸館とNUNOのコラボレーションバッグ。NUNOはテキスタイルデザイナー須藤玲子さん主宰の布のお店。「ある程度量産できる工業製品をデザインするのが面白い」という須藤さんの布はそれ自体が作品として完成されているので(私には)使うイメージが湧きにくいものもあるのですが、それでも染織を勉強していた頃はAXISのショップを覗いてはそのアイデアとテクニックと値段にため息をついていたものでした。NUNOの工芸館バッグはみているだけでも美しい、そして…華奢なので過酷な日常の買い物に動員されるエコバッグというわけにはいきませんが…さりげなく使っちゃうところが気持ちいい。ところでこのNUNOショップ、東京のお店しか知らなかったのですが以外と全国各地にあって、しかも本日仕事に向かう徳島にもあったのでした。
2008年09月03日
染料のこと

染物職人の本日、まだ風邪が完治していないので少々ペースダウンの仕事となりました(師匠、ごめんなさい)。撥水加工をしたシルクの生地にシルクスクリーンでのプリント作業、私が染めた布がジャケットとベストの揃いに仕立てられます。使っている染料は合成染料のひとつ酸性染料(商品名イルガラン、絹・羊毛などの蛋白繊維を染めるのに使う)。このエコなご時世、草木染めじゃいけないのか?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、草木染めのあえてデメリットを挙げると「品質が一定しない(いつも同じ色を出すのが難しい)」「濃色に染めにくい」「堅牢度が弱い(摩擦・洗濯・日光・熱などに弱い→退色や変色)」お客さまがよほどご理解いただける方でないと、商品として草木染めを使うのはなかなか難しい。確かに草木染めのスカーフやバッグなど流通しているものもたくさんありますが、セミオーダーのここの服はジャケットだと7〜10万円くらいになる品物。そんな大金を払った服がワンシーズン着ただけで色が焼けても「環境に優しい草木染めなんですよ」という理由で納得していただけるのでしょうか。家事を担うご婦人方に「色がけっこう落ちるので別に洗って下さい、だいぶ色は薄くなりますが草木染めなので」という理由でいつまでも色が落ちるブラウスに手洗いを強いるのは?話がちょっと逸れますが、人間国宝の小宮康孝氏は伝統技法である江戸小紋を染め続けていますが、使う染料はこの酸性染料。お客さまに色落ち色焼けするものはお渡し出来ないと試行錯誤続けての結果だそうですが、結局それは自分の染めたものを買い求めて長く使っていただくお客さまのためでもあると(小宮さん関係の記事はたくさんありますが、例えばこちら)。私自身、今はちょっとお休みしている染物仕事をしていたときも「これは草木染めじゃないのね?」と何度訊ねられたことか。天然嗜好がいけないと言っているのではありませんし、私は化学信仰者でもない。新しい技術や染料の開発で今の仕事が大幅に変わる可能性だって大いにあります。ただ価値長所・欠点短所を比べ考え試した末に選んだスタイルを「エコじゃない」だけでばっさり切り捨てるのは、あまりにも短絡的ではないかと…たまに思うことがあるのです。
2008年08月13日
北欧のテキスタイル

帽子の材料を探すのもなかなかこれが悩ましい問題で、特に帽子教室の教材用となると自分のイメージ、ファッションに多少は関わるものなので季節的な素材、生徒さんの年齢や趣味、生地の扱いやすさ、それらをを天秤に掛けてやっとこさ決定…やれやれ。本日教材に買い込んできたのは北欧のプリント生地、素材は綿や綿麻の混紡です。次回の教室は9月・暦からいくと秋物ですがまだまだ残暑厳しい頃だろうと睨み、ちょっぴり夏っぽいものにしてしまいました。と書くと偉そうに聞こえますが、今回の生地選びは完全に私の趣味。年齢幅広い帽子教室の生徒さんが帽子にしたときの被りやすさからモノトーンの生地にしましたが、大胆な色使いやデザインパターンが特徴の北欧テキスタイル。モダンでありながらどことなく懐かしい感じが魅力です。プリント生地は夏の帽子が相応しいので、来年の春夏帽子は北欧テキスタイルでわんさかこしらえるのもいいなぁと夏のど真ん中に考えている帽子屋です。
2008年07月02日
縞でチェックを染めた

ひたすら縞を彫ったその版で、今日はひたすらチェックを染めた染物職人。縞は少しでもずれると一目瞭然なので、単純ながら神経をつかう難しい模様…とはいっても江戸小紋の信じられないくらい細かい縞に比べたらたいしたことないのでしょうが…ちなみに江戸小紋のもっとも細かい縞模様「万筋」の場合、一寸(3.78センチ)幅に33本の縞を彫るのです!
2008年06月18日
型紙彫り

染物職人の仕事の日。今日の仕事は型紙彫り…どういうわけか型紙は「切る」のではなく「彫る」と言います。師匠のところではシルクスクリーンの仕事がほとんど。一般的には写真製版で版を作るのですが、ここでは珍しく未だに手によるカッティングによる製版。手作業の少々のブレやズレに面白みがあるかららしいのですが。ひたすらバーコードのような縞を彫ってました。
2008年02月19日
格子の織模様の綿の布

染物職人の仕事の日。染物の師匠が「これ、あげるわ。使う?」と差し出した布は、職人仕事でさんざん染めた涼しげな綿の布。「えー、今まで染めてた布なのに」と驚く私への説明は「染めにくい(アクセントになるはずの織模様が災いしてシルクスクリーンでのプリントはラインがシャープに出ない→ラインがビリビリして汚い)=使わない」。そうですか、そういうことなら遠慮なくいただきます。これで夏のカジュアルな帽子でもこしらえたらどうでしょうか。
2008年02月01日
インドネシアの織布

クマ太郎の鼻風邪がうつったか?ぼーっとしながらも久しぶりに染物職人の仕事に出掛けました。大きなミスもなく無事に染め終わってやれやれです。仕事場で染物の師匠がこの布を無造作に捨てていたのを発見。「可愛いのに〜」と拾い上げると、昨年死んだ飼い猫(13年一緒に住んでた)用の布だったので思い出深過ぎて手元に置いておけないとのこと。それをいただいてきました。一見なんでもないチェックですが、よくよく観察するとネップのある白と黒の糸を「チェックに見えるように」組み合わせて織ってある芸の細かさ…ああっ!しまった!ハギレを整理して減らそうとしているのに、またこうやって在庫を増やす…。
2008年01月22日
染布の裏話

先日こしらえたポーチは私が染めた布。5年前の染布の個展に出した作品のひとつがこの模様でした。本来はポーチに使った布のように3色づかいで完成のはずだったのですが、実際作業を始めるとシルエットだけの1色染めのほうがキッパリとしてて印象が良かったので、個展にはこちらを出品。この白黒の布のその後ですが、3年前のドイツでのアートフェスティバルの展示の際に展示を見にきたファッションデザイナーが気に入ってくれて買って下さったという、嬉しい思い出の布でもあります。

図書館に行ったついでに隣の公園で遊ぶクマ太郎一家。すべり台が大好きなクマ太郎ですが、ここのすべり台はちと高かった。尻込みするクマ太郎に実演する母親、それを見たクマ太郎も果敢にチャレンジ!楽しそうに滑ったは良かったのですが、勢い余って地面に放り出され、頭をゴチンしてしまいました。
2007年12月26日
四本貴資先生のこと

知りませんでした、染織家・四本貴資先生が今月5日に亡くなっていたとは。東京造形大で長く教鞭をとっていらっしゃった方ですが女子美の工芸科にも教えに来ていて、私も実際に指導を受けた一人。学芸員の資格をとるための博物館実習を日本民芸館でお願いする際に、日本民藝協会で理事をされていた先生に「民芸館で実習したいんですけど〜」と図々しくも直訴したりと厚かましい生徒極まりなし。しかしここ数年は体調がすぐれないとかで、再びお会いすることもなく逝ってしまったとは。私の染物職人の師匠は四本先生の直弟子なので近親者だけで行われたお通夜に駆け付けたそうですが、「仕方ないわね」と言葉少なげでした。写真は四本先生の作品集の中の1ページ、右の緑の染布は東京国立近代美術館工芸館の所蔵品で何度も紹介しているもの。制作秘話などを伺う機会が無くなってしまったこともですが、私が先生の作品をガイドとして案内していることをとうとうお知らせも出来なかったことが残念です。「ほっほう、そうか!」と笑って下さったのではないかと、四本先生の姿を思い浮かべながらそんなことを考えています。
2007年08月18日
お出掛けの服

いくつもの用事をあっちへこっちへと片付けにまわるクマ太郎一家。その中には「図書館に予約した本を取りに行く」という楽しい用事もあって、ついでに図書館横の公園で遊ぶクマ太郎。私の着ている派手な服は自分でパターンをデザインして染めて縫ったもの。これぞ!オリジナル。
2007年08月01日
トラーベの版

この秋、私にとっての大きいイベントトラーベ in 鎌倉。国際交流を兼ねたイベントが手作りで出来ることを見せてやろうじゃないか!とカジュ・アート・スペースの主宰者で今回の代表を務める たなか牧子氏をはじめ、皆が出来ることを分担して準備を進めています。私が今こしらえているのはロゴのスクリーン版。まっこさん(たなか牧子さん)が染めた草木染めの晒し生地にロゴをプリントした手拭いを皆さんに買っていただいて今回の運営費を少しでも捻出出来ればという…涙ぐましいではありませんか。

地道にカッティングして切り抜いたロゴ。お手頃お手軽な油絵の木枠に張り付けます。
2007年05月27日
バッグの仕立て仕事

染物職人の師匠からバッグの仕立てを頼まれて、せっせと裁断・縫製に励む昨日今日。師匠の手染めの生地はもちろんバッグ用に染めたもので、パッチワークとはまた違うデザインの面白さがあると思います。
2007年02月01日
染物職人の仕事

染物職人の日。変わり織の綿の生地の服地(ジャケット)&お揃いの小ぶりのスカーフを2枚染めるのが今日の仕事。比較的順調に仕事は進み、刷り上がりはこのような状態。手前の小さいスカーフは縁を染める時のマスキングテープが貼ってあります。師匠はここしばらく縞やチェックなどの模様のヴァリエーションに凝っており、なんだか似たような仕事が多いなぁ〜と思う時もありますが…。離乳食が進んだクマ太郎は実家でお留守番です。
2006年11月01日
チェックだらけ

染物職人の日、チェックのスカーフやストールをシルクの生地に刷りました。縞やチェックはすこし版がずれただけでもぱっと見てわかってしまうので非常に気を使いますが、きっちり染めた時は爽快そのもの。今日の仕事はなかなか良く出来て、しかもこういうカラフルな色を染めるのはそれだけで楽しいものですから、旦那へのカエルコールも自ずから「終わったよーん!」とうきうき声も弾み…。いつもこうでありたいものです。
2006年10月13日
織物の展覧会へ

京橋の千疋屋ギャラリーへ織物の展覧会を見に行きました。
寺村裕子さん…女子美の工芸科でお世話になったので「寺村先生」と呼んでいます…植物染料によるウールの染色の研究を30年以上続けており、そのきっかけはオイルショック。
日本では絹の植物染色は古くから行われていましたが、ウールが日本で普及したのは、明治に入ってから…羊がいなかったからですね。
そして、ウールの普及と合成染料の導入はほぼ同時期なので、日本ではウールの染色には合成染料が用いられ、伝統的な植物染料はほとんど活用されなかったのでした。
先生は「オイルショックを期に手仕事に対する見直しの必要を痛感するようになった」そうですが、それは石油から作られる合成染料から天然染料である植物染料の見直しであり、今ではその研究は雑草、庭木の葉から、キノコ類、海藻にまで及んでいます。
たぶん想像以上に偉い先生なんだろうなぁ~。
私が顔を出すと「あら、あずさちゃん」と変わらぬ笑顔、そしてクマ太郎にびっくり!
気が付くと先生、クマ太郎の写真を撮っていました。
写真はウールのタペストリー、長いものは馬毛です。
会場には季節柄色とりどりのマフラーもたくさん飾ってありましたが、抜群の素材と完璧な仕上げは「さすが!」の一言。

大江戸線を待つクマ太郎。
2006年10月10日
染物工房と息子

染物職人の日。
一日中、腰をかがめてスクリーン台に向かい染めまくるのはけっこう大変ですが、仕上がりがいいと疲れも吹っ飛ぶってもんです。
家から歩いて20分程の工房に朝9時出勤、夕方5時(しかし大抵6時…遅いと8時なんてことも)までの仕事で困ったのはクマ太郎。
離乳食を少しずつ始めたとはいえまだまだおっぱいが彼の生きる糧、しかも粉ミルクは嫌がって哺乳瓶でもスプーンでも一切口にしない頑固さ。
ということで20年近くお世話になっている師匠の寛大さに甘え、クマ太郎、お昼休みに工房にやってきて(正確に言うと連れて来てもらって)親子でお昼ご飯ということがここしばらく続きそう…師匠、感謝します。
そんな師匠、クマ太郎が来ると必ず抱っこして可愛がってくれるので良かった良かった。
息子よ、かあちゃんはここで染物職人してるのだよ。
2006年09月30日
あぁ、喉が痛い

熱はないけど、喉が痛くて咳がちょっと出て身体がだるい。
ちょっと時間を見つけては横になり、回復を祈るのみ。
明日は出掛ける用事があるのに、大丈夫かしらん。
昨日の色違いの生地をパチリ。
2006年09月29日
喉が痛い

いかん、風邪かも。
足元には布の山、その中の一枚をパチリ…以前染めた布です。
暮れにバッグに仕立てた生地と同じ版ですが、あちらはネガポジバージョンで、こっちはカラー3色バージョン。
同じ模様でも色使いでずいぶん雰囲気が変わります。
2006年05月05日
初節句

クマ太郎、生後5日目にして初節句。ノムラ両親がお祝いは何がいい?と言うので、うーん、兜や武者人形など置く場所・しまう場所に困るものは勘弁、せっかく頂くならと、私の趣味で染色家・柚木沙弥郎氏の染絵にしました。「桃太郎」は妹の家にあるので、我が家にはこの「虎のり童子」、「金太郎」は乗ってる熊が真っ黒で怖かったからヤメたとか。今回の染絵は若松河田町の備後屋で購入、以前はアクセスが少々悪かったのですが、大江戸線が出来てぐっと便利になったお店です。ところで昨年紹介した柚木氏の雛祭りの染絵「私のお雛様の染絵…」と言った途端、「あれはウチのよ」と母、はぁ、そうだったんだ。

祝・退院!
2006年02月01日
ランチョンマット

ためていた洗濯物のアイロンかけ。といっても旦那はワイシャツを着るわけでもないので、アイロンかけも簡単ですがためていたのはこのランチョンマット。随分前に染めたもので2種類の模様違い・各5枚づつあります。生地は麻、そんなに厚い生地ではありませんが今までさんざん洗濯したのにビクともしません、丈夫!ということは私のプリントもしっかり染まっているということ。←自画自賛デザイン自体は、今見ると非常に稚拙ではありますがなんとなくその頃を思いつつ毎日使ってしまっています。…というか、他のランチョンマットがないというのも理由のひとつ、生地はたくさんあるので、作ればいいんですけどね…。
2006年01月17日
染織家の年賀状

今年頂いた年賀状の整理中。
子供の写真が圧倒的に多い中、
染色関係の方々からは一枚一枚丁寧に色を付けた賀状も届きます。
中でも毎年楽しみにしているのが、染色家・名取敏雄さんの賀状。
おそらく型紙をおいて、刷毛で顔料を刷込んでいるのでしょうが
干支のデザインも人柄が現れていてなんとなくユーモラス、
ほのぼのしていて微笑ましい。
単純明快な形に色数は決して多くはないのに、とても豊か、
帽子屋は左上の青い犬(ちょうど12年前に頂いたもの)が特にお気に入りです。
2005年12月14日
染色の話・ヒッパラー(←怪獣の名前ではありません)

今日は染物職人、仕事はシルクスクリーンの枠作りでした。
アルミ枠もあるのですが、染色の師匠は木枠を使っています。
そして、そこにテトロン紗をピシーッと張り付ける。
工場では紗張り用の機械もありますが、ここは手作業、
その際に使う道具がパカッと口を開いてるこれ「ヒッパラー」
紗を引っ張るからヒッパラー、最初は私もこの名前にたまげました。
きっと俗語で正式名称があるもんだと思っていましたが
これがホントの名前です。
それにしても「チャッカマン」「写ルンです」「熱さまシート」…
機能が名前になって一目瞭然だけど、はたしてこのセンスはいかに?
と、赤穂浪士討ち入りの日に思う帽子屋でした。
2005年12月05日
バッグになりました

先日染めていた布はバッグになりました。
裏は同じ色の無地、裏地もついて、雑誌がらくらく入る大きさです。
帽子屋、昔からの習性で「色違い」を作るのが大好き、
染布でも帽子でも色違いを3種類くらい作ると非常に満足する変な癖。
あれ?緑の布はどうなった?
クリスマスカラーとしては緑色があればいいのですが
バッグとして持つにはちょっと難しいかな、と残念ながら却下に。
2005年12月02日
染色の話・余った染料で染めた布

チューリップの布を染めた色糊が残っていて
もったいないので何か染めてやろうと
手元にあった模様で、これまた手元にあった生地に染めたのがこれ。
この後に蒸し定着させるのですが、その前の乾燥の図。
先日描き始めた模様は、情けないことに今年のクリスマスには間に合いそうになく
昔の版を引っ張り出しました。
さて、この布もいずれ何かに変身します、何でしょうねー。
2005年11月26日
染色の話・クリスマスの模様

たまには新しい模様の布を染めようと、下書きを始めました。
いろんなクリスマスのモチーフを並べて布を染めたら
可愛いいんじゃないかと思い立ってのこと。
簡単に済ませようと思っていたのに、どっぷりはまり込んでしまい
こんなに時間がかかっていては、今年のクリスマスに間に合わないんじゃ…?
2005年11月25日
染色の話・着物を着ますか?

染物の師匠が染織家数名と「帯」をテーマにした展示会をしています。
クリスマスのディスプレイで賑わう街にうきうきしながら、南青山のショウルームへ。
中はしっとりとした雰囲気、師匠らも和服でお出迎え。
壁にかけられた帯の数々、おや?一番右の帯は…

私が今月10日に染めたもの、師匠が少々手を加えてこういう姿で登場。
学生の頃「染織を勉強しています」と言うと
「着物ですか?」と聞き返されたことがけっこうありました。
服飾文化として着物やそれをとりまく装飾品はとても面白く美しいものですし、
着こなしている方をみかけると、いいものだなあと素直に思います。
しかし実際の生活では夏の浴衣ですら袖を通すかどうか、なのに
ましてや着物を着る機会は皆無といっていい帽子屋。
この帯は師匠の仕事で染めたわけですが、
実際に自分の仕事として着物や帯を染めますか?と聞かれたら
「自分で着ないものを作っても無理があるんじゃないでしょうか」と答えるでしょう。
もちろんそれは今の段階で、後々年を重ねて着物を着るようになったらわかりませんが。
今の自分の生活や環境からあまりにもかけ離れたモノ作りは、
上手くこなれないんじゃないか、そんなことを考えた展示会でした。
2005年11月10日
染色の話・縞の話

染物職人に出掛ける道、練馬の紅葉の見頃はあと2週間(←帽子屋の勝手な予想)。

帯を染めています。
師匠の作業場の台は3.5m、その端から端、びっしりの縞。
なんてことない縞模様ですが、これを整然と染めるのはかなりやっかい、
何年も染めているのにいまだに歪みが出るときも…が、きっちり精緻なフィニッシュを決めたときは、そりゃー嬉しいもんです。
縞は古典的な文様のひとつで、正倉院や東大寺に収められている工芸品にもすでに見られるもの。
様々な文様は西のシルクロードの国々から中国を経て伝えられたのですが、今では日本の文様としてすっかり定着しています。
江戸小紋でもっとも粋だといわれるのが縞で、千筋・万筋・子持ち縞・よろけ縞・やたら縞・鰹縞…とあげていったらキリが無いほどのバリエーション。
意匠が単純なだけに特別の技と熟練を必要とするのが縞もの、縞を染める職人さんはまさに神業。
私なぞ、まだまだ足元にも及びませぬ。
2005年11月07日
扇風機大作戦

すっかり「帽子の手帖」ならぬ「染物の手帖」のこの頃。
さて、染めた色糊を乾かすのに大活躍するのがこの扇風機、
アトリエを作ったお祝いにどこかしらからやってきたもの。
パワー満点で確かに良く乾くのですが、そこら中のものが吹っ飛ぶので、
余計なものは片付けておかないと、えらいことになります。

版や布を洗うのはこの水槽。
浅草橋の業務用厨房機器のお店で吟味の末、購入したものです。
帽子屋、業務用&ステンレス大好きなので
染色道具のステンレスのピカピカに囲まれるとうっとり…。
2005年11月01日
しつこく続く、チューリップの布

ノムラ家の玄関にはチューリップの布が目隠しにぶら下がっています。
言わずもがな、帽子屋が染めた布…ずいぶん前だな。
こうチューリップが続くと、
何か思い入れがあるのか?と勘ぐる方もいらっしゃるやも知れず。
その昔、誕生日に季節外れのチューリップの花束を年の数だけもらって…
なんて甘い話は全くなく、
モチーフとして扱いやすかったというくらいの理由です。
それでもしつこく展開していけばそれなりに、という例でしょうか。
2005年10月30日
染色の話・チューリップ模様を染めます7
時間になったら急いで蒸し器から出して冷まします。

たっぷりの水で水洗い。
注意!
酸性染料は温度が高いと固着する性質があるので
ここでうっかり熱湯で洗ったりすると
流れ出た余分の染料が再び生地に吸着して
せっかく仕上がった生地が汚れることになります。
水の汚れがなくなるまですすいで、
脱水して乾かして出来上がり。
これでようやく1枚完成、あと3枚、頑張らにゃー。
これでおおまかな染物の作業の紹介は終わり、
けっこう手間のかかる仕事です。
2005年10月28日
染色の話・チューリップ模様を染めます6

刷り終わった生地は屏風たたみにして
新聞紙でサンドイッチした後、ステンレスのメッシュの筒に巻き付けます。
これから蒸し固着をして、染料を定着させるのですが
メッシュの筒に巻き付けるのは、生地に蒸気がむらなくまわるようにするため。

それではこれからしばらく熱いでしょうが…。

これは銅製の簡易蒸し器。
ガンガンにお湯を沸かして蒸気が絶えないように45分間、
この作業は冬にするに限ります。
2005年10月27日
染色の話・チューリップ模様を染めます5

これは見本の生地(注文は3m×4枚ですが、これは2.5mしかありません)。
だらっとかけているので模様がぐしゃぐしゃです。
そんな今日も、ひたすら続きを染めていました。

この版は何年か前に大慌てで作ったのかどうか、
けっこう版の繋ぎがいい加減なところもあって
ときどきこんな風に隙間が出たり、ずれたりします。
が、そーんなことでは慌てません、
乾く前に擦込み刷毛で色糊を塗り込めば、あーら不思議、
乾くと何事もなかったかのようにキレイに仕上がっているのです。
2005年10月26日
染色の話・チューリップ模様を染めます4

乾いたら台から剥がします。
薄い生地だと染料が台にこびりついてキレイにするのが大変…
とはいってもこの色糊は水溶性なので
雑巾で根気よく拭き取れば、すぐにキレイになります。
刷っただけのオーガンジーの生地は乾いた色糊のペーストで
ギラギラ光ってパリパリしていますが
後処理すると染料だけが繊維に付着して糊成分は洗い流されるので、
しなやかな生地に戻ります。

狭い台なので苦労と工夫が尽きません。
生地をずらして続きを刷っていきます。
2005年10月25日
染色の話・チューリップ模様を染めます3
2色目を染めたところ。
3色目を染めたところ。

4色目を置いて色置きは完了、
ここにきてチューリップ模様がようやくわかりましたね。
外はすっかり暗くなってしまいました。
(急ぐときは扇風機やドライヤーで乾かしますが、今日は自然乾燥で作業)
しかしこれでオシマイではなーい!
注文は12m、乾いた生地をずらして更に続きを染めていきます。
2005年10月24日
染色の話・チューリップ模様を染めます2

染めるシルクオーガンジーを台に広げたところ。
版は全部で4つ、つまり4色上がりです。
版の有効面積は50×80㎝、この小さい仕事場で作業する限界の大きさ。

最初の1版目、赤い色糊を刷ったところ。

台の大きさは122×246㎝、版を9回置いてようやく全面埋まりました。
あと3版(3色)ここに置いていきますが、
次の色はこれが乾いてからでないと刷れないので、しばしの待ち時間。
2005年10月23日
染色の話・チューリップ模様を染めます1

注文はチューリップ模様のシルクオーガンジー。
この夏、ドイツでの展示でこの布を見た
リューベック在住Loewe夫妻からのオーダーです。
かなりお待たせしてしまっているので、早く染めて送らなくては!
現物と色見本で色の確認。

シルクやウールなどの動物性繊維を染める場合、私は酸性染料を使用します。
量った染料を溶解剤グリエシンAで溶かし(写真左)
お湯を加えた後、ベースのペーストに混ぜ込み出来上がり(写真右)。
これで色糊の用意が出来ました。
さて、糊についてこんなご質問がきました、Yさん、ありがとうございます。
「水性で染めて、温度50度~60度ぐらいで染めます。
防染して、後は水洗いします、こんな場合に使う糊は?」
昨日紹介したアルギン酸ソーダとヘキサメタ燐酸ソーダのペーストは
あくまで染料を溶かし込むための媒体なので、それ自体には防染力はありません。
Yさんが染める方法が、ご質問ではわかりかねるのですが
温度から考えると型防染による浸染でしょうか?
以前紹介した防染糊も常温での使用に限るので、これもお勧め出来ません。
(高い温度や湿度には溶けてしまい防染力がなくなります)
染色材料店には浸染用防染糊というものがありますが
これは50度以上の温度でゴム状に固まり
50度以下になると瞬時に糊が溶ける性質があります。
あいにく、この糊に関しては私は実際に使ったことがないので
専門店の三彩や田中直染料店で伺ってみて下さい。
お答えになったでしょうか???

天気の良かった日曜の午後は、散歩を兼ねて練馬区立美術館へ。
本日最終日の佐伯祐三展、これがなかなかの充実で満足度の高い展覧会でした。

大正後期から昭和の初めにかけてパリで制作をした画家たちのひとり、
美術の教科書で見たことのある絵かもしれませんね。
佐伯は、今の芸大を卒業するときはビリに近い成績だったそうで
卒業の翌年に渡仏した際は、フォーヴィスムの画家ヴラマンクに
「なんて保守的な!」とメチャメチャにけなされ
この時の衝撃が生涯の指針となり、画風が変わっていったそうです。
30歳で亡くなった佐伯の代表作の多くは、
それから僅か3年足らずのパリ滞在で描かれたもの。
命を縮めたかのような凄まじいその制作を目の前にして
甘っちょろい自分の制作ペースを恥じるばかりです。
2005年10月21日
染色の話・3分クッキング?

帽子屋は染物の注文も抱えています。
そこでシルクスクリーン用の色糊のベースのペーストの準備。
まずアルギン酸ソーダ100gとヘキサメタ燐酸ソーダ40gを用意。

そこに熱湯1860ccを入れて撹拌します。
つまり合計で2kgのペーストが出来るというワケ。
泡立て器で混ぜるとダマが早くなくなるので
家にあったお菓子用のウイリアムズソノマの泡立て器がいつの間にか…。

こんな風にどろどろになります。
細かいダマは一晩おけば膨潤してキレイになくなるので大丈夫。
2005年09月28日
染色の話・いかす職人考

毎週月曜日だった染物職人が不規則になって、今日は久しぶりに師匠の仕事場へ。
本日の仕事をメモ書きしながら指示されます。

それをカタチにするのが職人の仕事、上のメモはこうなりました。
帽子や染物をしている自分自身は常々「作家であり職人でありたい」と思っています。
作家の創造性と職人の正確な技術を持ち合わせたい…ということで。
ついでに私が気に入ってる職人の言葉。
大阪万博のエキスポタワーを作った、
その当時大阪で知らない人はいないと言われた鳶職人・島田雪雄氏。
(タワー自体、万博最難関の工事だったとか)
「最初、設計図を見たときには、けったいな塔やなと思いましたな。
なんやら、タンクみたいな飾りがぎょうさんついてますやろ。
そやけど、作る段になれば、同じことですわ、
作れと言われればどんなものでも作るのが、わたしらの商売ですねん。」
あー、なんてかっこいい!
こんなことをさらっと言えるようになりたいもんです。
(椹木野衣・著「戦争と万博」から参照しました)
「人類の進歩と調和」がテーマだった大阪万博、
そのテーマを人々にわかりやすく提示したのが、近未来をプレゼンテーションした奇想天外な建築物の数々。
しかしそれを支えたのが昔ながらの職人の技術だったなんて、
やはり人の手にかなうものはない!…ちょっと大袈裟か。
このエキスポタワー、15日にちょっと触れた菊竹清訓氏設計。
近年解体された際の解体費用は4億円だったそうです。
2005年09月05日
染色の話・茶綿の雑学

2ヶ月の休みも終わって久しぶりに染め物工房へ。
行くや否や、師匠がどっさり白生地を出してきて
「工房で使わない生地を持って帰ってちょうだい」とのこと、有り難い。
その中のひとつに茶綿があったので、その話を少々。
綿、というと真っ白な印象がありますがこれは色付き木綿、
木綿の原種の流れを汲み、現在は茶色と緑色!があるそうです。
最初からわたに色が付いているため、その風合いを楽しむため染色はしません。
つまり綿として摘み取られてから布地になるまで、
ほとんど薬品を必要とせずに仕上げることができるということ。
一種のオーガニックコットンですね。
ちなみに「綿」は「棉」とも書きます。
木に実る「棉 ワタ」を収穫して「綿 ワタ」になり、紡いで糸になって「綿 メン」になる。
そして「帛」は絹のこと、
つまり植物からとれる絹のような繊維ということ…なのでしょうか?
2005年07月12日
染色の話・色見本

昨日は映画を観に行ったので、月曜日の染色の話を。
リボンのように可愛い木綿糸を染めた色見本は
学生の頃に皆で手分けしてこしらえたものです。
染物屋になった今では、織物用のこの見本、
同じ染料を使うときの濃度や色の参考程度の出番になってしまいました。
これはほんの一部でまだまだどっさりとあるのですが、
染料も時々製造中止になる色があるので
使えなくなった見本も少なくありません。
あるとき気に入っていた染料が無くなるというので
「こりゃ大変」とばかりに買いだめしたのですが
特に劣化しやすい染料(ナフトールAS剤)だったので
かなり年月が経ったある日、張り切って染めたら
全く発色しなかったという苦い経験も。
2005年07月04日
染色の話・型染め

月曜日は染色の話。
模様を染めるのに型紙を使うので「型染め」。
写真は模様の白い部分を「糊」でふさいで、地を染めるという方法。
(模様そのものを染めた方が早いと思うのですが…)
餅米や糠を使った日本の「糊」は(4月4日の日記参照)
日本の食生活に密接に関係していて
様々な穀物のなかでも「米」の粘着性に着目された結果。
これがインドネシアのほうまでいくと「蝋」でふさいで地を染めます。
南の方で日本の糊を使うと、すぐカビたり、
湿気で乾きが悪かったりして、仕事がしづらい。
寒いところで「蝋」を使うとすぐ固まって模様をつけるのに苦労する。
材料ひとつにしても、
その土地の気候風土が大きく影響しているのがわかります。
2005年06月27日
染色の話・注染

月曜日は染め物の話、で、いきなり野暮ったい布で恐縮です。真ん中で上下対象になっているのがわかるでしょうか?これは注染(ちゅうせん)という技法で染めたもの…量産の浴衣や手拭いを染めるのに使う型染めの一種、あまり馴染みのないものだと思います。私が染織を学んだJ美の工芸科は民芸色の強いところで(初代の科長は型染めで初めて人間国宝になった芹沢銈介)型染めを学び、卒業制作では注染(ちゅうせん)を染めまくり。でも布を染めただけで「その布をどうすんのよ」という疑問をいつも抱え、今ではその布で服や帽子やバッグを作るようになり…、作品が素材になってまた作品になる、ってとこでしょうか。
2005年06月20日
染織の話・染布と織布

月曜日は染織の話。
いままで染めた(織った)布がたっぷり埋蔵されているアトリエ。
現在、未裁断のままで残っているのは
1・永久保存版
2・どうにも使いづらい、何にもならん
3・いずれは切って縫って使うだろう
のどれかにあてはまります。
ときどき妹が「バッグ作って欲しいんだけど、何か布ない〜?」
なんて言いながら、よりによって2のボツ布を引っ張り出し、
こちらが「それはダメだよ、ダメ!」「えー?可愛いじゃん」
…作ってみると意外に良かったりする不思議。
平面の布を立体にすると思わぬ効果もあるようで
でも無計画に裁断して取り返しのつかなくなることも、たまには。

帽子の残り布はポーチやバッグの小物になり
それでもいよいよ小さくなったハギレは
ポストカードになります。
2005年06月15日
染色の話・コーヒー染め

染物工房の師匠から大量にインド綿を貰ったはいいものの
しまい込まれてたのであちこちにシミが…。
で、かねがねやってみようと思っていたコーヒー染め。
まずは湯通しといって軽く煮て汚れを落とします。
(これはアトリエで一番大きい36ℓのタンク)

次に溜め込んでいたコーヒーの粉、約1kgを布袋に入れて煮出し
濡れた布を入れて(乾いたまま入れるとムラになりやすい)
さらにぐつぐつ煮る。
手持ちの助剤を使って色止め、水洗いして完成。
結果は思ったほど濃くはならず
薄いベージュもしくは生成り色くらいの染め上がり。
しかも、この染まった色をナチュラルでいいと思うか
なんだか汚らしいと思うかも微妙なところ…
というわけで第1回目のコーヒー染めは
様々な課題を残しておしまいになりました。
仕事中はいい香りだったことも付け加えておきます。
2005年06月13日
染色の話・服地

月曜日は染物職人の日なので染色の話。
(ちょっと光っているのは、
薄い生地を通して下のスクリーン台が反射しているから)
工房では主にセミオーダーの服地を染めています。
何枚も一気に刷るわけでなく1着分をその都度染めるので、
けっこう面倒な仕事、時間もかかる。
今日は盛夏ものの麻のブラウス地、
ここには前見頃の半分と、柄合わせしたポケット、
左右の七分袖に衿が染め分けてありますが
お分かりになりますか?
2005年06月09日
御用達の染色材料店

生地を探しに渋谷の染色材料のお店へ。
学生の頃からお世話になっている「三彩(さんさい)」さんです。
「問屋さんみたいで〜」とお店の片岡さん…うーむ、確かに。
でもこのお店を頼りにしているのは全国の初心者からプロまで数多く、
わからないことにも懇切丁寧に教えてくれます、私も何度助けられたことか。
(仕事場の備品も全てここで揃えました)
今日は結局30分以上のおしゃべりをして帰ってきただけになってしまいましたが、
…しかも鹿児島展の写真をむりやり見てもらったりして…
この懐の深さも有り難い。

生地の宝庫、探し始めたら止まらない。
渋谷の三彩はただいまHPの準備中。
お問い合わせは tel/fax 03-3407-0834、もしくはこちらから。
2005年06月06日
染色の話・生地のハギレ

月曜日は染色の話。
染料を量ったりする作業台の端にだらだらと垂れ下がる布切れ。
使う頻度の高い生地の端切れが数種、
これで色見本をとります。
同じ染料で染めても生地によって染まりつきが変わるので
(ものすごく濃く染まったり、薄かったり、発色が良かったり、悪かったり)
いくつかの見本をとることは必須…このひと手間が大事。
せっかちな私には少々我慢の作業ではありますが。
2005年05月30日
染色の話・タンク

月曜日は染色の話。(←鹿児島行きで2週お休みしました)
仕事場は普通のマンションを直したもので
お風呂場は壊して業務用の流しを入れ、
ガス台も業務用の火力の強いものに変えましたが(5月12日のブログ参照)
キッチンの流しはそのまま。
その下に普通はサラダ油や鍋が置いてあるところ
ここでは染色用のタンクが大中小と3つ。
大きいタンクは30ℓ入るけれど、そこにたぷたぷに入れたら運べなくなります。
以前、無理して運んでいた染液を、持ち堪えられなくなってぶちまけてしまい
真っ赤に染まった洗面所を、夜中に泣きながら拭き掃除をしたことが…。
よっぽどの量を染めない限り、こんなに大きいものは要らなかった。
素材はステンレス。
ステンレスは軽くて丈夫な反面、
染料の色がわかりづらい、
酸性の液をずっと入れておくとピンホールが出来やすいという欠点が。
他にホウロウのタンクもありますが、
内側が白いので染液の色がわかりやすい反面、
ぶつけるとホウロウが欠けてそこからすぐ錆びる、剥げる、
ステンレスに比べて重いという欠点が。
で、私がどうしてステンレスにしたかというと
ピカピカ硬質なモノ好きだからという、男前な理由。
(弁当箱もステンレスだ!)
2005年05月26日
ハンカチ

帽子屋は染め物屋でもあります。
今回会場を彩ったハンカチの数々、
いちまいいちまい染めたもの。
染色用の生地を選んで、染めて洗って、アイロンかけて。
街にはたくさんのハンカチが売られているのに、
全く呑気な仕事だ…。
それでもこの模様や色合いを気に入って
買って下さる方がいる…頭が下がります。
ありがとうございます。
大事に使って下さいね。
(以下長くなります、読む方はご注意)
合理的な流通システムに慣れきった我々は
出来上がった製品がいかにも「ぱっ!」と
陳列棚に現れたかのような印象を受けますが
誰かが考え、誰かが材料を調達して、誰かが作って、
誰かが梱包して、誰かが運んで、誰かが並べて、誰かが売っています。
それはどんな安いものでも高いものでも一緒。
しかも私のように細々モノを作っている人間は
それらの行程全てをしなくちゃいけません。←地味です
そんなモノを粗末に出来ますか?
つまり今の私達はあまりにもモノの出来る過程を
知らなさ過ぎるということです。
(「帽子の手帖」に作り方を紹介したのはそういうこともあって。)
確かにそういうことを見たり体験したりする場は少ないでしょう、
しかしそれをカバーするのが溢れんばかりの情報と
私達の想像力ではないでしょうか。
モノに対する理解や想像が育まれれば
自ずから使い捨てたり粗末にすることなどもなくなるのでは…。
日頃、目にして不愉快になるのは
「壊れちゃっても仕方ないわよ、安いんだから」という買い物なので。
(実は27日までこの項、お肉屋さんの写真だったのですが
「帽子の手帖」にお肉はないだろーと、ハンカチにしました。
文章の大幅な書き換えはありません、ごめんなさい。)

一足早く帰る母を鹿児島空港に送る途中。
加治木という場所の名物が素朴な酒まんじゅうで
あちこちに「加治木まんじゅう」の看板が。
中でもうちのお気に入りがこの妙な店。
人が並ぶほどで夕方には売り切れ必須、
適度な厚さともっちりした皮にしっかり甘い餡…
特に蒸かしたてはとっても美味しいのだが
「営業中」の看板が出ていないと
やってるんだかやってないんだか全くわからず、
しかも店といっても小さい窓を介してのやりとりのみ。
さらに誰も店の名前を知らない…書いてないし。
「踏切の角にある加治木まんじゅう屋」の店名、
ご存知の方はいらっしゃいますか?
2005年05月12日
CHeeRAの染め・その4

定着液に一定時間浸けた後にお湯で洗います。
ここはお風呂場をつぶして作った流し。

そしてソーピング、石鹸液で煮ることによって色止めがされます。
水洗いして乾かして出来上がり。
駆け込みセーフで作ったものは手拭いだけではありません。
鹿児島展用の旗も作りました。
これから縫い上げて、早朝の出発に間に合わせなければ!
急げ〜!
2005年05月11日
CHeeRAの染め・その3

乾いたら定着液に浸けますがこれが強アルカリの劇薬。
10年以上前、この液を右眼に飛ばしてしまい開かなくなってしまいました。
(アルカリはたんぱく質をとかすので、粘膜などはひとたまりもない)
駆け込んだ先の眼医者も仰天し、
その後1週間は休診日も返上して連日診察してくれたこともあった…。
必要なので使う訳ですが、布に染み込ませたらよく絞って
せめて余計な液を使わないように、流さないように。
半日置いて次の行程に進みます。
2005年05月10日
CHeeRAの染め・その2

染めていたのは「CHeeRA手拭い」でした!
手拭い…晒の反物を切り放したもの、と言ってしまえばそれまでですが。
いまの形になったのは江戸時代、
浴衣を作った時の切れ端やら古い浴衣を割いて手拭いとして使ったのが始まり。
立派なエコ商品→エコノミー商品だったんですね。

完全に乾かしてから、定着過程に進みます。
2005年05月09日
CHeeRAの染め・その1
生地に青花で印をつけて版を置く
1色目を刷ったところ
生地に色糊がのりました
乾いてから2版目
ロゴと尻尾の2色を刷り分け
これで刷るのは終わり
4月29日の版を使ってシルクスクリーンの実際。
今回は単独の模様なので、刷る位置さえ間違わなければ大丈夫ですが
連続模様は、版が上手く繋がるかどうかで仕上がりの良し悪しが左右されます。
で、何を作ろうとしてるかは次回へ続く。
2005年05月02日
染色の話・色糊の作り方

染める生地の吸水性や 染料と助剤を量る。
色糊の染まる面積を見積もって 1g分銅を紛失して以来1円玉で代用。
糊を量る。
染料を煮溶かす。 染料のダマが入らないように
火傷に注意。 茶漉しで漉して混ぜる。
月曜日は染色の話。
重なった色も美しく発色するのが染物の魅力、
そのため何色も色糊を作る時には、
明度や濃度のバランスが取れるように神経を使います。
(例えば黄色と赤が重なってオレンジになる場合
赤が濃すぎると黄色が隠れてしまってオレンジが出ません)
何年やっていても難しい作業ですが
狙った色が出来た時は、ひとり密やかな満足感に浸れます。
2005年04月29日
染色の話・CHeeRAの版

「CHeeRAの旗」を作ろう作ろう、とかねがね思っていたのですが
ようやっとシルクスクリーンの版を作りました。
拡大コピーを原画にカッティングで作ったもの。
画面を有効利用するために
ひとつの枠に2版入れてあります。
アルギンペーストも作りました‥あとは染めるだけ。
2005年04月25日
染色の話・染色道具その2

染色の話。
上の長いのは「張手」
生地を両端をそれぞれこの張手に挟んで張ります。
左下はゴム付きの「駒ヘラ」
シルクスクリーンのときに使うスキージの代わり。
フラットな生地だとスキージで大丈夫ですが
私はネップのある生地を染めたりするので
小さいものでまんべんなく刷り込まないとかすれや刷りムラが出てしまう。
右下は「刷り込み刷毛」 鹿毛・柄の部分は竹。
これ以外にも工芸の道具には鹿(毛や皮)や竹製のものが多くありますが
それはこれらがとても身近でたくさん獲ることが出来るものだったから。
工芸の材料・道具・技術をひとつひとつ調べて時間を遡っていくと
その土地の気候風土・人々の生活・歴史などと密接に結びついていて
しかもそれぞれがまた複雑に関係しながら
いまここに存在しているのがよくわかります。

近くの公園にて、つつじが満開。
2005年04月18日
染色の話・染色道具

染色道具の細々したもの。
薬匙、薬包紙、刷毛、ゴムベラ、はかり、温度計などなど、
どれもこれも手に馴染んだものばかり、
大学から使っている天秤量はだいぶ錆が出ている…
しかも1gの分銅をなくしてしまったので1円玉で代用している…
果たして正確に量れているのだろうか?
アルギンペーストを作るときに泡立て器で撹拌するとダマが早くなくなります。
いろんなものをこじ開けようとして歪んだ薬匙。
刷毛はもっぱら染めムラを直したりするときの緊急時に登場。
最近は仕事が帽子ばかりで、これらの道具の出番がありません。
2005年04月11日
染色の話・薬品

染色の話。
合成染料で染めるのに必要なのが助剤などの薬品いろいろ。
食用の「塩」「酢」で代用出来るものから
苛性ソーダのような強アルカリ剤までがひしめいています。
これがないと染料が定着しない、堅牢度が弱くなるなど
染色の仕事をする以上は止むを得ず使わなくてはならないもの。
(Tシャツの色がどんどん褪せたり、雨で流れちゃったら困りますよね?)
学生の頃は「いちいち量るの、面倒だー」などと横着して
タンクにビンからそのまま垂らして使っていたこともある薬品。
いざ計量しなおすと、必要量に全然足りていなかったり(←つまり効果無し)
むしろ使い過ぎている方が多かったり。
安いものではありませんから「無駄」にしていたことを反省、
そしてその必要以上の薬品を流して捨てていたことをごめんなさい。
今は染料も薬品も、浸染するための水もちゃんと量って仕事しています。
(当たり前か)
2005年04月04日
染色の話・糊

染色の話。
染料を粘りのある状態にしないと
型を使って模様をプリントすることが出来ません。
その染料を混ぜ込むものが「糊」「バインダー」といわれるもの。
私が主に使うものは左のアルギンペースト。
上の2つの粉(左がアルギン酸ソーダ・右がヘキサメタリン酸ソーダ)を
水と混ぜて作ります。
海藻由来の成分が主で膨潤性に富んでいるのが特徴。
右のベージュの糊は日本で古くから使われている防染糊。
(奈良・鎌倉・室町中期時代頃からとも)
糊染めはもともとインドかあるいは更に西方で始まった防染法、
それがどれほど長い年月と何人の人を伝って日本までやってきたんだろうなんて
遥かなるユーラシア大陸に思いを馳せてみたりして。
おまけ・防染糊の作り方(家庭で簡単に作れます、お試しあれ!)
材料
・糯粉…糯米を粉状にしたもの。防染力と粘着力をもつ。
・糠…小紋糠。糊に適度な厚みをもたせ、糯粉の粘度を押さえる。
・塩…湿気を吸い、糊のひびわれを防ぐ。
・消石灰…糊に弾力を与え、防腐剤の役目もはたす。
・グリセリン…塩の作用と同じ。(塩を入れた場合は量をひかえる)
作り方
・糯粉2:糠3の割合 例=糯粉400g:糠600g+塩20g~30g
・よくふるいにかけ、ボールに入れてよく混ぜる。
・水を小量ずつ加え、耳たぶの固さ位になるまでよく練る。
・こぶしの大きさ位をドーナツ型にととのえる。
・蒸し器に布を広げて敷き、蒸気がよく通るように隙間を空けて糊を並べる。
・50~60分蒸す。蒸し上がったら布ごと取り出し、ボールに移す。
・糊の熱いうちにすりこ木で手早くつぶす。
・お湯を少しづつ加え適度な固さにのばす。
・出来上がった糊は表面が乾かないよう水かラップをはり、冷めてから使う。

糊の写真だけでは殺風景なので‥
パートナーからのプレゼントの木瓜の花。
2005年03月28日
染色の話・秘蔵の色見本

染色の話。
一番大事な物かもしれない、色見本(染料データ)。
私の使っている染料は、絵の具のように数色を混ぜることが出来るのですが
このノートには今まで作った色のデータが全て整理されています。
自分のデータのおかげで、無駄に染料を作ることもないし
作業が断然早くなるし。
同じ色でも生地によって染まり付きが異なるので
1色につき何枚か異なる生地で見本をとるのも大事。
こうして見ると、使う色の傾向が年によって変わるのも良くわかります。
私の仕事の、もうひとつの軌跡みたいなものでしょうか。
2005年03月21日
染色の話・染料

月曜日は染色の話。
昨日とうってかわって合成染料(化学染料)の話ですが
私が使っているのは反応染料・酸性染料、補助的にナフトール染料・直接染料。
染色は、染料に様々な助剤を加えて使うことが多いので、その廃液がけっこうネックになります。
廃液内の有害物質を固めたり、廃液のPHを中和させる薬品を使っても
結局廃棄することには違いありません。
「じゃ、植物染料にすれば?」
植物染料は媒染という過程で鉱物性薬品を使うので、100%無害だとは言えません。
「じゃ、白いままでいいじゃない?」
白いものは漂白してあります。
ナチュラルな風合いを好む人もいますが、皆が皆、生成りの服を着ることはないでしょう。
色が持つ心理的効果がいろいろ研究されていますが
それよりも色のない暮らしはどんなに殺風景なことか。
染めるという行為が大昔から行われてきたことを考えると
色のついた布を纏うということは、感覚で築いてきた私達の豊かな文化であって
その染色の歴史の延長上にいる私が染物をしていることは
決して無駄なことではないと信じています。
結局必要以上に染液や染糊を作らない(無駄に捨てない)くらいしか
出来ることがないのでしょうか?
2005年03月14日
染色の話・ロケット蒸し器

染物職人だった今日は染色の話。
アトリエに来た人が間違いなく「ナニ!?」と驚くのがこのロケット。
蒸し器。
換気扇がつっかかるので、これは一番小さい簡易タイプ。
いろいろに使いますが、私の場合は
動物性繊維を酸性染料でシルクスクリーンプリントした後の蒸し定着として。
蒸すことによって、繊維に染料がしっかり染まり付きます。
定着する以外に、劇的に何かが変わるというものではありませんが
染料が鮮やかに発色するのが特徴でしょうか。
蒸し器からホヤホヤの生地を出して、水洗いをすると
水の中で生地がきらきらと輝いて見えるほど。
そのときばかりは「私ってば天才かもー」と思うのですが
往々にして水の中の布は鮮やかに綺麗に見えるもんです。
2005年03月07日
染め物工房

大学4年生から通っている染色工房。
家から歩いて15分ほどのところにあるので、てくてく歩いて週1日だけ染物職人に変身。
セミオーダーの服を作る工房で、私はここで手染めの服地を染めています。
師匠がデザインして、私が染めて、仕立てはまた別の人へ、
そういうわけで働いている自分でいうのもナンですが
このアトリエの服はかなりお高いものではあります。
しかしこの手染めの風合いを好んだり、市販の服では体型に合わないなどで
長く愛用して下さっているお客様も多くいらっしゃるとか。
今日は柔らかい肌触りの綿を春のジャケット用にプリント。
それらの服は、年数回、南青山のショウルームでの新作展示会でお披露目されます。
2005年03月03日
雛祭り

ひな祭りにはお雛様、しかーし雛壇飾りは狭いマンション住まいには不必要!ということで私の雛人形は平面です。これは大学時代の恩師でもある染色家・柚木沙弥郎氏の染絵。この染絵、絵柄は節句のものだけでなく、静物や風景、動物、中には「大工道具」という少々変わったものまでたくさんあります。(二人の男の子のいる妹宅には5月の節句用に「桃太郎」の染絵も、これも可愛い)ちょっととぼけたようなユーモアのある独特の作風が特徴で、
デザインや色使いはさすが!ご本人は既に80歳を超えてらっしゃいますが驚くほどの行動力で常に新しい仕事をし続けています。ちなみにこの染絵は渋谷のクラフトスペース わで購入。ここのサイトに染絵をはじめ、氏の仕事がたくさん紹介されているので、どうぞご覧下さい。
2005年02月16日
生地の精練

今日は冷え込んだので、暖房を兼ねて生地の精練。
精練は生地の汚れや工場でついた機械油分などを薬品…苛性ソーダで煮出す作業のこと、
染物用の生地は染めムラを防ぐために、こうやって下準備をします。
汚れがヒドイときは液がどろどろの茶色になるほど。
(ところで同じ読みでも「精錬」は金属の不純物を取り除くことです)
4時間煮続けたおかげでアトリエは蒸し風呂状態。
精練独特の香りも充満、満喫。

ぐつぐつ。