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2010年06月17日
つばが蛇腹になる帽子
つばが蛇腹になる帽子のパターンについての質問を頂きました。Sさん、遅まきながらここでお返事致します。Sさんは「スタイリッシュクロッシュ(石田欧子・著)」を参考に帽子を作っていらっしゃいます。蛇腹になる帽子のつばのパターンを自身で作ってみようと思われて、この本で紹介されている一番傾斜が大きい下がりブリムの幅を伸ばして帽子を作ってみたのですが、上手く蛇腹にならないということでした。
←セーラー帽
つばが蛇腹になる帽子はセーラー帽を応用してデザインしたものです(上のステキな写真はココで見つけました)。つばのエッジを撥ね上げさせるためにはつばの傾斜が必要で、セーラー帽もエッジが撥ね上がっている形。蛇腹にするためにはつばの幅が必要なので、セーラー帽のつばの幅(長さというのか?)を長くしています。そして一番上の写真の説明。前中心(写真右端)を合わせて比べている二つのパターン。カーブがきつい方=Sさんが参考にした「スタイリッシュクロッシュ」の下がりブリムのパターン、カーブが緩やかな方=蛇腹になるつばのパターン。つばのパターンの頭周り(サイズ元)のカーブがきつく、円に近づけば近づくほど帽子のつばの傾斜は少なくなって、最も極端な形はドーナツ盤レコード(古っ!)。反対に頭周り(サイズ元)のカーブが緩やかで、広がれば広がるほど帽子のつばの傾斜は大きくなり、最も極端な形は筒。ということで蛇腹のつばのパターンは、頭周り(サイズ元)のカーブがかなり緩やかで傾斜が大きい超下がりブリムの形になるのです。
投稿者 あずさ*cheera* : 2010年06月17日 15:55