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2008年08月21日
「地球に優しい」は優しいのか?

トキ・アートスペースは先週に引き続き岡部昌夫さんの個展。本日は作家不在ながら平日にもかかわらずお客さまや電話が多い一日でした。今回の展覧会では小さなパンフレットが用意されていて、そこに昨年のベネチアビエンナーレでの日本のコミッショナー(最高責任者)で写真家で私の助手時代の担当教員でもあった港千尋さんのテキストが…一文を少々長いながら引用させていただくと「植物の上に動物界が乗り、その頂点に人間がいるピラミッド図も同じように、錯覚を起こしやすい。わたしたちの足の下に植物がいるわけではない。人間が木々の下に集い、葉から根まであらゆる部分を借りて住んでいる。」…そうそう、そうだよなぁ!そこで以前からぼんやり思っていたことを少し。常々「地球に優しい」「地球を救う」という言い方に違和感を感じていて、「人間が生存していくための地球に優しい」「人間を救う」いうのが本音なのでは、と。「感染地図」を読んだ中に「地球上から人間がいなくなっても他の生態系にはなんら問題はないが、バクテリアがいなくなった場合は確実に他の生命の存在にも危険が及ぶ」なんて記述にも「おお〜っ!」と納得したのですが、地球に生かされている立場の人間は所詮地表でわんわん騒いでいる生物のひとつ。その人間があちらこちらでのさばって都合が悪くなると優しくしなくちゃなんていうのは図々しいというか厚かましいというか、おこがましいというか傲慢というか。地震や津波や台風などの自然現象の前ではなす術もない人間は、自然の前に謙虚にひれ伏すくらいの存在でいいと思うのです。この地表(人間が生きているのは地球の表面でしかない!)で生きて行くためには神道以前の民間信仰「万物に神が宿る」という考えを今一度見直した方が「地球に優しい」を唱えるよりいいんじゃないかと、夏の終わりの夜に考えるのでありました。
投稿者 あずさ*cheera* : 2008年08月21日 05:48