« 従兄弟達の夏休み | メイン | 買い物ツアー »

2007年07月25日

ガイドで考えたこと

070725_2_blog.jpg

今日は東京国立近代美術館工芸館でのガイドが午前午後と2回ありました。午前は介護センター?から高齢者&車椅子の方5名に介護スタッフ4名のグループの予約。ある程度想像していたが…想像以上の参加者だったのだ…最高齢は91歳。中にはしゃきしゃきした方もいらっしゃったけれど、部屋に入って来るなり「わからないわ」「聞こえないわ」と呟くおばあさん。表情の乏しい50〜60代とおぼしき男性。用意していたガイドプランは使えないな〜と、サブのスタッフ2名とほとんどアドリブでのガイド。まず染織・漆・金属・ガラスの作品を触ってみる時間を20分、展示室で20分。最初は話が空回りしたらどうしようかとかなり不安だったのですが、嬉しいことにガイドツアーが進むにつれて徐々に積極的になって下さったのです。展示室の最後にガラスの作品をふたつ紹介して終わりにしたものの、皆さんすぐに帰ることなく他の作品をゆっくり見始めてとうとう担当ガイドスタッフ総動員であちらこちらでの解説が始まりました。結局その後30分くらいかけて退場になったでしょうか。ロビーに戻ると「聞こえないわ」と言っていたおばあさんが絵葉書の売場でいきなり車椅子からよろよろ立ち上がり「昔、持っていた着物によく似ている」といって型染めの絵葉書を買い求めたのには皆、驚いたのなんの。
ガイドしながら私は全然別のことを…「年をとるって大変だなぁ」と考えていました。今日いらしたみなさん、仕事をし、子供を育て、趣味を楽しみ、そうやって生きてきて、いま何を考えて次の世代に何を伝えようとしているのだろう、と。
写真は金沢健一さんの「音のかけら」という作品。様々なかたちに切断された鉄板を叩くとどこか懐かしい響きに記憶をたぐり寄せたくなる感覚が重なります。さまざまな「音のかけら」を制作されていますが、今回はこの音の鳴るテーブルと椅子が工芸館に展示。木の実やボールを転がしていろんな音を鳴らしていたとき、男性がかすかに笑っていたのが印象的でした。いい経験をしました。

070725_1_blog.jpg

それからノムラ家御用達の神保町のイタリア食堂「デニーロ」で食事、オーナーのI氏とは既に20年程のお付き合いになるかしらん。妹達が鹿児島から来たら必ずここに食事に行くのですが、今夜のソムリエ・ワインを熱心に選んでくれるクマ太郎。

投稿者 あずさ*cheera* : 2007年07月25日 23:51

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)