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2005年10月23日

染色の話・チューリップ模様を染めます1

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注文はチューリップ模様のシルクオーガンジー。
この夏、ドイツでの展示でこの布を見た
リューベック在住Loewe夫妻からのオーダーです。
かなりお待たせしてしまっているので、早く染めて送らなくては!
現物と色見本で色の確認。

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シルクやウールなどの動物性繊維を染める場合、私は酸性染料を使用します。
量った染料を溶解剤グリエシンAで溶かし(写真左)
お湯を加えた後、ベースのペーストに混ぜ込み出来上がり(写真右)。
これで色糊の用意が出来ました。

さて、糊についてこんなご質問がきました、Yさん、ありがとうございます。
「水性で染めて、温度50度~60度ぐらいで染めます。
 防染して、後は水洗いします、こんな場合に使う糊は?」
昨日紹介したアルギン酸ソーダとヘキサメタ燐酸ソーダのペーストは
あくまで染料を溶かし込むための媒体なので、それ自体には防染力はありません。
Yさんが染める方法が、ご質問ではわかりかねるのですが
温度から考えると型防染による浸染でしょうか?
以前紹介した防染糊も常温での使用に限るので、これもお勧め出来ません。
(高い温度や湿度には溶けてしまい防染力がなくなります)
染色材料店には浸染用防染糊というものがありますが
これは50度以上の温度でゴム状に固まり
50度以下になると瞬時に糊が溶ける性質があります。
あいにく、この糊に関しては私は実際に使ったことがないので
専門店の三彩田中直染料店で伺ってみて下さい。
お答えになったでしょうか???

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天気の良かった日曜の午後は、散歩を兼ねて練馬区立美術館へ。
本日最終日の佐伯祐三展、これがなかなかの充実で満足度の高い展覧会でした。

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大正後期から昭和の初めにかけてパリで制作をした画家たちのひとり、
美術の教科書で見たことのある絵かもしれませんね。
佐伯は、今の芸大を卒業するときはビリに近い成績だったそうで
卒業の翌年に渡仏した際は、フォーヴィスムの画家ヴラマンクに
「なんて保守的な!」とメチャメチャにけなされ
この時の衝撃が生涯の指針となり、画風が変わっていったそうです。
30歳で亡くなった佐伯の代表作の多くは、
それから僅か3年足らずのパリ滞在で描かれたもの。
命を縮めたかのような凄まじいその制作を目の前にして
甘っちょろい自分の制作ペースを恥じるばかりです。

投稿者 あずさ*cheera* : 2005年10月23日 23:08

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